kindlen紙の本とは違う点(欠点)
- 読み進み度合いを、手の感覚で知ることができない。厚さが無いので、感覚的にストーリーの進み具合をつかむことができない。画面左下に「24%」とかの割合が出るのでそれを見て判断するのだが、ちょっと馴染めそうに無い。
- 指で文字を追うことができない。画面をタッチすると、文字列を選択することになるので、気になる部分を指で追うことができない。紙の本を読むときは、書き込みをせずとも指で重要部分をなぞる癖があることを改めて発見した。
- 見開きで読めない。本のフォーマットは見開きで読むことが大事な時もあるが、kindleは1ページ表示が基本。ここに違和感がある。
kindleの紙の本とは違う点(良い点)
- 文字の大きさが調整できる。
- 画面の明るさを調整できる。この2点は、40代後半の目が弱ってきた人間には朗報。近視が強いのに、老眼が加わって来たので、少し暗いと焦点を調節できない。紙面を、視線に対して垂直に調整しないとピントが合わせられなくなった目にとっては、kindleの画面は非常に優しいと感じる。
- 他のひとが「ハイライト」した所が表示される。みんながここに傍線を入れたということが表示される機能は、電子書籍ならではの良さ。
「こころ」の感想
- 読んだことはあるはずだが、覚えていない。初見とほぼ同じ。
- 新聞に連載していた小説だということが、なんとなく分かる書式になっている。
- 当時の社会の様子や、学生の暮らしぶりがリアルに描かれているとは思えない。結構特殊な環境の人のお話だと思う。
- 前半の「私」と「先生」と「奥さん」の関係が特に不思議。「私」が変な人だと思う。「先生」の態度は、まだ理解できる。
- 後半の「先生」の遺書部分は一気に読めた。瑞々しい恋の物語だが、自殺してしまうのは不自然さを感じる。
- 男女の関係とか、結婚感、家族の関係が当時と、現代ではかなり変化しているが、僕の世代だとまだ理解はできる。あと数十年後には完全に理解できなくなるのだろうか?