2018年3月23日金曜日

君の名は。

君の名は。(2016年8月公開/東宝/監督:新海誠)
2016年の大ヒット劇場アニメ。
2018年の正月にテレビ放送あった物を録画していて、いまさらながら、始めて視聴した。

予備知識として、「男女入れ替わり」、「タイムリープ」、「彗星が大変な事になる」程度のキーワードは知っていたが、その程度で視聴。

感想
東日本大震災で大災害を経験したが、あの時「もし、こうできたら」という気持ちを多くの人が持っていて、それを形にするとこんな表現になったんだね。
ハッピーエンドでさわやかな作品である。
たくさんのアイデアを短い時間の中に詰め込んで風呂敷を大きく広げた上で、御都合主義があまり目立たないよう、奇跡的に上手くたたむ事に成功している。
一番難しい所は、黄昏の時に瀧くんと三葉が邂逅する場面。この部分は、必要ない部分。
これが無くても、二人のコミュニケーションを実現する展開は出来ているし、歴史改変の動機付けは別のやり方で出来る。
でも、同い年の二人が接触する場面がある事で、クライマックスを盛り上げることになるのか。
3年という時間の捉え方は、見る人によって異なると思うが、大災害の記憶が風化する期間として適切で、この作品の企画がスタートした時期が東日本大震災から3年後だったと言う事であろう。
たしかに、やり込み要素が満載で、繰り返し視聴に耐える良い作品でした。
2010年代のアニメの「まとめ」という位置づけは出来るでしょう。



2018年3月19日月曜日

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(BotW)

2017年10月末に、ニンテンドースイッチを(当時は非常に入手が困難だった)やっと購入できたので、Nintendo Switch版の「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」(BoW)をプレイした。
約4ヶ月かけて、2017年2月にボスを倒し、ゼルダ姫を解放した。
発売から約1年が経過しており、その間に追加コンテンツで、DLCが2種発売になっていたので、これを購入。
現在、DLCを追加して、プレイ中。

BoW非常に高い評価が、ネット上にたくさんある。
全くもって、賛成である。
非常に良いゲームであるのは間違いない。
プレイスタートしてから、半年が経過するのに、まだ毎日欠かさず1時間以上はプレイしている事が、その証明である。

オープンワールドのシングルプレイのゲームで、今までプレイしたのはスカイリムだ。
スカイリムも非常に良く出来たゲームで、長期間にわたってプレイした。

僕は、BoWはスカイリムをカジュアルに手直ししたゲームと捉えている。
スカイリムは、膨大なテキストがゲーム中に出て来て、読まずに進める事も出来るが、これを読み進めていくと、スゴく奥行きが出て来る。
BoWは、リンクの失われた記憶を辿ることに加えて、これまでのシリーズの中で出て来たキーワードやキャラクターを登場させる事で、30年続く名作シリーズという歴史をBoWという1本のゲームの中に取込むことに成功している。

まだ、追加コンテンツをプレイ中で、飽きる事無くプレイし続けている。
堪能し終えてからまた改めて感想を書きたい。


2018年3月18日日曜日

宇宙兄弟 32巻



宇宙兄弟 32巻(小山宙哉 /小学館)

ISSのせりかさんが、ミッション終了し、地球へ帰還。
ムッタは月面で、シャロン天文台を建設中。

せりかさんの、未来の自分宛ての手紙がほっこりします。

世界史としての日本史

世界史としての日本史 (出口治明&半藤一利の対談 小学館)を読んだ。

日本史というより、日本近代史と現代史を世界史からの視点でしっかり理解しましょうと言う本。
対談の中で、本の紹介がたくさんあったが、なかなか読みこなせそうに無い。
記憶に留めて、そのうち余裕があれば読んでみたい。

日本の中からだけ、日本を見ていてはだめだと言うのは共感できる。
調べごとをするにも、今はWEBの自動翻訳が結構使えるので、
いろいろな国のWikiを検索して、翻訳して読むようにしている。
特に歴史に関することは、日本語だけではなく、ヨーロッパ各国、アメリカ、韓国のwikiを見ると、日本では気づかない見方・考え方に気付かされる。

この本でも、外国語をしっかり勉強して、原書を読むのが良いというようなことが書いてあるが、その通りだと思う。

以下は、アマゾンからコピペ

内容紹介

これがいまを生き抜くための教養だ! 

世界史の圧倒的教養を誇るライフネット生命会長・出口治明氏と、『日本のいちばん長い日』などで知られる日本近現代史の歴史探偵・半藤一利氏が初対談。「日本は特別な国という思い込みを捨てろ」「なぜ戦争の歴史から目を背けるのか」「アメリカを通してしか世界を見ないのは危険だ」など、日本人の歴史観を覆す世界の見方を伝授。「世界のなかの日本」の地位を正確に知ることが、いまの時代を生き抜く最低限の教養なのだ。 

【編集担当からのおすすめ情報】 
本来、日本史は世界史の一部であるはずなのに、学校では別々の科目として教えられてきました。そのため、私たちはどうしても「日本は特別な国」と思ってしまいがちです。しかしいま、世界における日本の地位や立場を正しく知らなければ、この激動から取り残されてしまうことでしょう。「世界史としての日本史」こそが、現代に必要な教養だとわかる一冊です。

内容(「BOOK」データベースより)

近年メディアを席巻する“日本特殊論”。しかし、世界史のなかに日本史を位置づければ、国家成立時から現代に至るまでの、日本と、日本人の本当の姿が浮かび上がる。作家・半藤一利とライフネット生命保険会長・出口治明。圧倒的教養を誇る二人が、既存の歴史観を覆し、再び世界に後れを取ったわれわれが、今なすべきことを語り尽くす。




2018年3月13日火曜日

誰も調べなかった日本文化史

誰も調べなかった日本文化史(パオロ・マッツァリーノ著)
「パオロ・マッツァリーノの日本史漫談」を文庫本にした本。

異色の日本文化史・庶民史。
身近な敬称・先生、牛、牛乳、全裸、土下座。

過去の文書・文献をあたり、
新聞のデータベースから、キーワードを抽出する手法で、
日本の文化・伝統に関する間違いを指摘する本。
柔らかく、シニカルに、昔からこうだったという常識をひっくり返している。

こういう事を調べて本にする人がいないと、みんな勘違いしたまんまになるからね。
こういうのも大事だね。

ま、この本に書かれた事が絶対正しいかという疑問もあるけど、
それを含めて批判的な視点が大事だと思い出させてくれます。


著者は謎のイタリア人を名乗るが、正体が誰か気になる。
ちなみに著者のブログはこちら(http://pmazzarino.blog.fc2.com/
ツイッタはこちら(https://twitter.com/paolomazzarino

空の器

自分の人生を、何かに例えるなら、「空の器」だと思う。
空の器が、水に浮かんで流されている状態。
中に何か入れると、不安定になる。
何も入れないのが良い。
家族とか大切なものも、自分の中に入れて浮かぶよりも、それぞれで浮かんでいてもらうのが良い。
隣で浮かんでもらう事で、安定感は増す。
時間の経過とともに、空の器の中にも、入って来るものや、こびりつくものがある。
色々なもので満たされてしまった時や、器がが割れてしまうときが、おわりの時だろう。