2017年5月30日火曜日

体感時間を考える

子供のころ時間が長く感じた理由について、ネット上の文章をどこかで読んだことを元に考える。

子供は経験が少ないので、未来の予想が出来ない。

宿題をやりなさいと言われても、後でやると応える。
まだまだ、後にたっぷり時間があるという認識しか持てない。

昼間、遊んでいる時には、日が暮れて夜になって、今日が終わる事を予想していない。
ひたすら今を生きている。
今楽しく遊んでいて、まだまだ遊ぶ時間があると思っている。
無限に続く今を生きているので、時間が短いと感じない。
そして突然に期限が訪れる。

成長するに従って、すこしづつ、計画を立てるよう指導され、未来予想が出来るようになる。
期限が予想でき、期限までにどれほどのアクションが出来るかを考えると、時間が不足していると思えるようになる。
学校等で、期限を守るよう、遅刻しないようにトレーニングをする。

中年になると、人生経験を積んだ事で、より長期間の予想が出来るようになる。
寿命が90歳だとすると、のこりの人生が50年で、そのうち後半の25年は体力が落ちるだろうから、
前半の25年でこれだけの事をやるには・・・とか考える事が出来る。
そうなると、50年なんてあっという間だと思うようになり、体感時間がどんどん短くなる。
そのくせ、今を生きることが下手になっていて、今を楽しむ事ができなくなってしまう。

酒を飲んで頭の性能を落とすと、未来予想が出来なくなって今を楽しむ事が出来るのかもしれない。
脳の処理速度があがると、相対的に周りの動きが遅いと感じるはずで、体感的な持ち時間は増える。
でも、脳の能力を未来予想に向けてしまうと、より精密に、より長期間の未来予想が出来るようになるので、実は体感的な持ち時間は減ってしまうのだろうか。

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