美術館での「富野由悠季トークショー」と「監督アフタートーク付きGレコ上映会」は抽選に応募したが残念ながら外れた。
映画館の舞台挨拶では、生で富野由悠季を見られるので、映画と美術館にこのスケジュールで行く。
岡山から神戸へ
事前に、映画のチケットはオンラインで2,000円を楽天スーパーポイントで支払い購入済み。美術館の入場券もファミリーマートで購入。新幹線の切符もJR西日本「おとなびWEB早割」で8日前に購入。2019年11月1日10時23分の新幹線こだまで岡山駅を出発。
11時28分新神戸着 歩いて兵庫県立美術館に向かう。結構、距離があるが天気も良いので快適。
前方をリュックを背負った白髪頭の男性が歩いている。なにかのキャラクターのアクリルキーホルダーをぶら下げている。風貌からして目的地は同じか。
その人の後をずっと歩いて、美術館前のレクサスのお店の前まで一旦行って場所を確認。この辺りはHAT神戸という地域で、再開発されたところらしい。公共施設(JICA関西・神戸防災地方合同庁舎など)が大きな道路の南側(海側)に建ち並び、その一つが美術館。道路をはさんで北側は、大型商業施設が並んでいる。
引き返して、商業施設「ブルメールHAT神戸」の2階の映画館109シネマズHAT神戸まで行って、映画チケット発券。(発券機にQRコードをかざすと入場券が出てくる。)
同じフロアの近江ちゃんぽんの店で昼食。ちゃんぽんとチャーハン。券売機で食券を買い、映画の半券提示でソフトドリンクをサービス受け取り。ちょうど12時くらいで、スーツ姿の人の昼食で混雑して忙しそう。
兵庫県立美術館「富野由悠季の世界展」入場
ゆっくり昼食をとった後、美術館に徒歩で向かい、12時55分に入館。美術館北西の角にある看板に従い、西入口に回って入る。入った先の階段が、青い照明で照らされ、壁から階段にかけて、映像が映し出される演出があります。これは気持ちがアガリます。
階段を上った先の受付で、入場券を出し、入場記念のしおりを受け取ります。
音声ガイドを600円現金払いで借ります。係りのお姉さんが、本体を首に下げてくれ、イヤホンを耳に付けてくれました。
音声ガイドは、Gレコのベルリとアイーダが掛け合いで概要を説明する内容です。音声ガイドも展示の一部ではあります。
兵庫県立美術館「富野由悠季の世界展」展示内容
アニメ制作の基本的な流れ。よくこんなものが残っていたなという、子供時代や学生時代の文章や絵が展示されている。
学校に提出したであろう作文(論文)、ロケット・宇宙船・飛行機を描いた絵。母の後姿を描いた絵。抽象画。大事に育てられたであろう富野少年。
お父さんが開発の仕事をしていたという、耐圧服の展示。
大学時代の課題制作であろう作品。
これらを見るので結構な時間がかかる。
その後、虫プロ時代→ライディーン・トリトン・ザンボット・ガンダム・イデオンへ展示は続く。
基本的に、企画書・設定画・セル画・シナリオ・絵コンテ・映像という順で見せるスタイル。映像は10分から15分程度
ライディーンの企画書に超自然エネルギーのイデーが登場する。これはイデオンにつながるのですな。
音声ガイドでは、富野は絵は描かない演出家というふうにされているが、絵コンテの絵はかなり緻密に書き込まれているし、デザインラフもほぼ完成形まで書いている。
ゲルググとかジオングとかはほぼ完成形。手塚治虫風の絵の練習をしたという絵も展示されている。富野さんは絵が描けるからというのは昔よく見た記事なので書けないのではなくアニメーターではないという意味。確かに、同じ虫プロでアニメーター採用の天才・安彦さんなんかと比べると、制作進行で採用の富野さんは描けないということになるが、並のアニメーターよりは描ける人なのは確か。
ダイターン・ザブングル・ダンバイン・エルガイムを経て中間の休憩所に着いて時計を見ると16時。かなり急いだつもりだが、もう3時間も経過している。
美術館を出た後、夕食をとって映画館に18時までに行くことを考えると、ペースを上げる必要がある。
兵庫県立美術館「富野由悠季の世界展」物販など
その後の、Z・ZZ・逆シャア・F91・V・ブレンパワード・ターンA・キングゲイナー・Gレコは流す感じで廻ります。もう1度か2度、12月にも行く予定なので、すっ飛ばします。
音声ガイドを返却して展示場を出ると物販スペース。物販には基本興味はないのだが、商品を一応見る。
名言トートバッグとか、名言Tシャツ。アクリルキーホルダー、監督笑ってうちわなどある。
一通り、見て回り「公式図録」と「全TV主題歌CD」を購入。クレジットカードで支払いOK。図録は展示内容をほぼカバーして、加えてインタビュー掲載。CDはTVサイズ主題歌を全て集めてあり、初CD化音源もある良いもの。
兵庫県立美術館を出る。
17時3分に出口のダイターン3を撮影美術館海側の、ヤベノケンジ作「サン・シスター」像を見てから、ブルメールHAT神戸に向かう。
ブルメールHAT神戸の2階にある、とんかつ屋で早めの夕食。店内の客は3名で、みんな仲間だと思う。
ここの支払いは、クレジットカードはVISA・マスターのみ。
109シネマズHAT神戸・舞台挨拶付き イデオン上映
映画館へ入るとすぐに入場スタートのアナウンスあり。するすると入場する。予約した席は2列目の奥側。
スクリーン前には、椅子2つと、イデオンのポスターパネルが置いてあり、その写真をみんな撮影している。
係りの人が、追加のポスターパネルを持って出てくるが、撮影する人に遠慮してなかなかセットできないで困っていた。
舞台挨拶は兵庫県立美術館の学芸員さんと、富野さんの対談形式。
登壇の時に会場が拍手、富野さんも拍手しながら出てくる。
対談内容は以下のような感じ。(メモも取らななったのでうろ覚え)
富野さん、会場を見回し、年齢層が高い。高齢のひとは無理をせず帰ったほうがいい。若い人がいない。
イデオンについて、クローバーからソロシップとイデオンのデザイン決まっている企画だが、2回ほどストーリー案がボツになったものが回ってきた。
このメカデザインだと、異星人が出会う話にしかならない。文化レベルが同じ程度の異星人が出会う偶然があるのかという問題もある。
少年が主人公なのもおもちゃを売らなきゃならないから仕方ない。
男女の恋愛を描くのが映画として成立させる必殺技。そこにスポンサー要望の子供の主人公を登場させて作る。
頭に血が上った状態で勢いで作った企画で、腹立たしさまぎれに作ったから、ラストはああならざるおえなくなり、皆殺しの汚名を被ることになった。
制約があるなかでやるしかない。それもいいことがあって、スポンサーのおもちゃ屋さんのおかげでガンダムはあれだけやれた。
小さな誤解から大きな戦争になるということについて、それはそうだが、ただの勢い。
戦争というテーマについて、大人がすべきことがある。
グレタさんの発言(地球温暖化)ではないが、(気候)災害がこれだけ続き、大臣が続けて辞任する安倍政権も大人がしっかりやっていないことが問題。
打ち切りにはなったのだが、それなりに長く続いたので、困った。ラストは決めていたので打ち切りが決定してから、そのラストに強引に当てはめた。
映画化は、接触篇はTVをつないで、作画修正もできなかったので、ひどい部分もあるが、後に通しでみるとそれなりにできている。
発動篇は湖川さんの会社のスタッフが頑張ってくれて、よくなった。でもポケモンのピカピカ問題があった影響で、イデオンはテレビでは放送できなくなった。
詰め込んでまとめたが、長くなってしまって、映画は2時間に収まらないとダメ。長いので公開には苦労して、いろいろ迷惑をかけてしまった。
言った通り、作画とか構成で問題はあるが、すぎやま先生の素晴らしい音楽でよくなった。
すぎやま先生はゲームなどではなく、ここで本当に素晴らしい仕事をした。
イデオン上映
劇場でイデオンを見たのは高校生の時だったか?じつはあまり覚えていない。接触篇はさすがにカットしすぎ。これだけ見るのでは訳がわからないと思うが・・・。
発動篇は比較的じっくり描いてあり理解しやすい。バッフクランの政治にポイントを絞ったので、知っている人には分かりやすくなったのかと思う。地球側の問題をカットしたので悲惨さも軽減されたと思う。が、あれではシェリルの扱いが少し可哀想だ。
イデオンはTVを昔見たのとは印象が随分違うし、映画でも見たはずだが記憶が薄い。昔は結局みんな死ぬんだとしか思わなかったが、今見ると印象が違う。Vガンダムやブレインパワード、ダンバインを知っているからなのか。
ザブングルのTVシリーズを見直した時にも思ったが、繰り返しみると腑に落ちる部分が多い。
繰り返しの鑑賞に耐えるいいものと思えばいいのか? 初見の人がどう見るのか?リアタイ世代にはわからないことなのか。
ぜひ、若い人の感想も聞きたいものだ。
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