住宅メーカーを選ぶ時に、考えたのは快適性能です。
実際に建築をされた方のブログは、大手メーカーでは「一条工務店」が一番多いです。
気密・断熱性能にこだわった素晴らしいメーカーだと思いました。
そこで、住宅展示場では、一番に「一条工務店」に行きました。
一条工務店で、住宅性能の説明を聞く際に、営業さんの口から出て来たのが、
「セキスイハイムの、あったかハイムのCMは、断熱性と気密性にこだわっているということです。」(民放地上波をあまり見ないので、セキスイハイムのCMは、最近は見ていませんでした。)
そこで、断熱性能にこだわるならば、セキスイハイムという選択肢があるのかと知りました。
ここからは、ユーザーの感覚で書きますので、間違いがあるかもしれませんが・・・。
私が、このように理解して、実際にセキスイハイムで購入したということです。
断熱性能が高くても、外気温が下がれば室温は下がります。
換気で温度変化を低減するため、三菱電機の熱交換型換気扇ロスナイを採用しています。
営業的な説明では、「ロスナイ」は、だいたい70%の熱を回収するということです。
これは、室内外の温度よって変化する物だと思うので目安程度ですが、一応この数字で動くと信じるしかないです。
加えて、セキスイハイムの木質系では、換気システムの中に三菱電機のエアコンを1台挟み込んで、取込んだ外気の「除湿」や「加温」をやっています。
これが「空気工房」です。
セキスイハイムの鉄骨系では、快適エアリ−という全館空調のシステムがありますが、「空気工房」はあくまで換気システムです。
屋内の温度調節は、各部屋のエアコンでやりましょう。
「快適エアリー」と「空気工房」と別々の仕組みをハイムさんが用意したのは、なぜでしょう。
ハイムとツーユーがバラバラということでは無いと思います。
木質系と鉄骨系の、潜在的な断熱性能の違いだと思います。
鉄骨形ユニットは、鉄骨自体が熱を通しやすい素材なので、断熱材をきっちりいれても、熱が逃げやすいはずです。
木造の場合、木は熱を通しにくい素材なので、断熱材をほどほどに入れる事で、高い断熱性能を実現できます。
木質系のなかでも、グランツーユーは2×6で、壁の厚みがやたら厚い。厚い壁の中には、きっちり断熱材が入っています。
断熱性は高いと思います。
気密性は、開口部をどうやって塞ぐかと言う事です。
セキスイハイムは、工場でユニットを作るので、ユニット単位では高精度で、隙間を最小限にした加工をしています。しかし、据付けを現場で行う時に、ユニット間の隙間はかなり大きな隙間が出来るはずです。
現場では、べったり、コーキングと隙間用の部材で、ユニット間の隙間を埋めてしまいます。
24時間強制換気装置が、最も外気と温度の交流がある場所になります。
空気工房は、この断熱が難しい部分を、カバーするテクノロジーです。
熱交換換気は、セキスイハイムの独自技術ではありません。
他の住宅メーカーも多く採用しています。
基本の断熱・気密性能がどこまであるかによって、換気システムも最適に調整する必要ありと言う事だと思います。
空気工房には「加温」がついていますが、これは暖房ではありません。
あくまで、外気温と室温を熱交換で70%調整して取り込む時に、外気温があまりに低いと、30%の熱交換ロスのせいで、大幅に温度が下がる事を防ぐ為の、補助的な装置です。
「外よりは、寒くない」を実現する為のしくみで、「暖かい」を期待する物ではありません。
「暖かい」は個別の部屋の暖房装置で求めて下さい。