2014年6月15日日曜日

今週のタイムスクープハンターは「眼鏡売りベンチャー魂」

今週のタイムスクープハンターは「眼鏡売りベンチャー魂」
(平成26年6月14日深夜放送)

1710年5月26日(宝永7年)
江戸時代の「眼鏡売り」に密着取材

取材対象は、江戸の眼鏡売りの甚平。
顧客は、一文銭の穴に油を通すパフォーマンスをやる油売りや、提灯職人。
水晶のレンズを使った老眼鏡の販売・修理をやっている。
眼鏡は非常に高価な品で、主に中古品(上方から仕入れる)を扱っている。
新品だと、1両は下らない値段になる。
眼鏡は、上方や長崎(輸入品)を取り寄せている。
元々、日本には、1551年にザビエルが眼鏡を伝えた。

ここで、古橋さんに、世界の眼鏡の歴史の資料を依頼。
現存する最古の眼鏡は14世紀後半にドイツ修道女が使ったもの。
レンズ単体だともっと古く、7世紀ごろからアラビヤで生産されたリーディングストーン(凸レンズ)が存在した。
全て老眼鏡で、文字を読む為に使われたため、博識の象徴となっていた。
近眼用の眼鏡は16世紀に発明され、耳に掛けるテンプル型の眼鏡は18世紀になって発明された。

甚平が眼鏡を売り歩いていると、窪田総十郎という、若い武士に声をかけられた。
「割れた眼鏡(近眼用を)明日までに直して欲しい」と。
近視の家系で、眼鏡はおじさんからもらった南蛮渡来の物らしい。
甚平は老眼しか扱っていない無理と一旦断るが、歩くのもママならぬ、困ってる様子を見て、修理を引き受けることにする。
とは言え、近視用のレンズ等無い。以前から構想していたレンズ制作に挑戦する事にする。
近眼用のレンズを作るよう、職人に頼みに行く。
頼みに行った先は、玉細工師の権八。
玉細工職人は琥珀や水晶を磨くいて仏具や装身具を作る職人。
これまで、権八は眼鏡の玉を作るのは職人の名にキズが付くと断っていた。
しかし、甚平は権八を説得する。
ところが、材料の水晶が無いし、仕入れる金が無い。
そこで、窪田惣十郎が刀を差し出し、代金にしてくれと。
「拙者は眼鏡さえ有れば生きて行ける。」
甚平が刀を持って、水晶を仕入れてくる。
権八は、水晶を金剛砂で磨いてレンズに仕上げて行く。
(国産レンズの始まりは、浜田弥兵衛が作らせた物だという解説あり。)
レンズが出来上がり、甚平が取り出した、新式の鼻あて付きの眼鏡(日本人が発明)にはめ込む。鼻あて付きの眼鏡だと、まつげがレンズに付かなくて良い。

完成し、惣十郎と甚平は、権八の所を出るが、甚平が忘れ物を取りに行っている間に、惣十郎は、肩がぶつかったと言って博徒のグループに因縁を付けられる。惣十郎は博徒たちに、眼鏡を取り上げられてしまった。

戻ってきた甚平と惣十郎は、博徒たちの後をつけて賭場に行く。
賭場では、近眼でもう仕事が出来ないと言っている、壺振りに眼鏡を与えている。眼鏡をかけた壺振りはこれなら、賭場を開けられると喜ぶ。

奪われたままでは困る。甚平の奪還作戦開始。
甚平は客を装って、賭場に入り、壺振りの隣で博打をしながら、様子を伺う。
目が疲れた風の壺振りが、眼鏡を外した隙に、眼鏡をそっと奪い、賭場を後にする。
一目散に逃げたが、追いかけて来た博徒たちに囲まれた。
その時、窪田総十郎は眼鏡をかけ、拾った棒切れで、博徒たちを打ち据える。眼鏡さえかければ、総十郎はものすごく強よい剣術の達人であった。
眼鏡の修理を急いでいたのも、この日、剣術の試合がある為だった。

道場で、剣術の試合でも、総十郎は見事勝利する。

めでたし、めでたしで、沢嶋の取材終了。

タイムスクープハンターらしい良い話だった。

甚平にもみあげが無いのが気になった。

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