2015年7月9日木曜日

ウインドプロファイラ

太陽光パネルの発電が気になり、天気予報をチェックする回数が増えた。
そのなかで、テレビの天気予報で、「上空3,000メートルの風の動きを見てみましょう」とか言って、
地図に詳細な風の動きを重ねた映像が出て来る。
あれが、どうやって作られるのか不思議だ。

風向きと風速は基本的な気象情報なので、全国の観測所に、風向計と風速計があって、
風見鶏みたいな物で風向きを調べ、
風車につないだダイナモから発生する電流を計る事で風速を測定するのだろうと思っていた。
昔はそうだったはずだ。
子供の頃、ラジオでそうして得られた情報を聞いて、地図に書き込んだ経験がある様な気がする。
しかし、それでは地上の風しか調べられない。
上空3,000メートルって・・・。
人工衛星で上空の空気の動きを監視したりするのだろうか?
いやいや、無理でしょう?
ラジオゾンデという気球で、計測した結果の集計か?
それにしては、時間や分布が細かい様なきがする。

あの、「上空3,000メートルの風の動きを見てみましょう」は、想像に過ぎないのではないか?

ところが、今はスゴい仕組みが出来ていた。

「ウインドプロファイラ」気象庁の説明)と言う物が、全国33カ所にあって、2001年から稼動している。
レーダーで高度300メートル毎の空気の動きを、10分おきに観測するシステムらしい。
最高12km上空まで調べる事が出来る。

仕組みは、空中に向かって電波を発信し、大気中の乱れによって拡散し戻って来る電波を観測する事で空気の動きを調べると言う事だ。

スゴい!こんな仕組みがあったなんて。

雨が降っているときは、電波が雨に当たって戻ってくるので、雨粒の動きを計測して、それから風の動きを推測するのだそうだ。

全国33カ所のウインドプロファイラを結びつけた仕組みが、「ウィンダス」という仕組みで、風の情報はここから発信しているのだそうだ。


「上空3,000メートルの風の動きを見てみましょう」は、ウィンダスの情報を、解析した物でしょうね。

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