2015年7月20日月曜日

ニュースより ー動物避けの電気柵で感電、重体の2人死亡

動物避けの電気柵で感電、重体の2人死亡

【2015年7月20日の報道】

2015年7月19日、静岡県西伊豆町で、
電気柵が切れて、川につかっていて、川に入った人が次々に7人感電したそうだ。
アジサイを鹿の被害から守るための電気柵だったらしい。

wikipediaで電気柵について調べると、
「日本では、電気事業法関連の法令等により規制されている。
電気設備に関する技術基準を定める省令では「電気さく」と表記し、「屋外において裸電線を固定して施設したさくであって、その裸電線に充電して使用するもの」と定義されている(第74条)。
また、下記の場合に限り電気さくを施設することを認めている(同条)。

  • 田畑、牧場、その他これに類する場所において
  • 野獣の侵入又は家畜の脱出を防止するために施設する場合であって、
  • 絶縁性がないことを考慮し、感電又は火災のおそれがないように施設するとき
  • 田畑・牧場等でない場所に施設したもの
  • 人間の侵入・脱出を防止するためのもの
  • コンセントの100V電源をそのままつなぐなど感電・火災の危険がある構造のもの

したがって、下記のようなものは、いずれも施設することを認められない不適切・違法な電気さくである。」
「2009年8月12日、不適切な電気さくを自作した農業者が感電死亡する事故が発生した。これを受け、経済産業省原子力安全・保安院では、パンフレットの作成や、農林水産省に対する農業者への周知依頼、技術基準解釈の改正(適切な電源装置や漏電遮断器の使用等を明記)などの対策を行っている。」
と記されている。

今回の7名感電、2名死亡の事故に関しては、調査結果が発表されるだろうが、
ニュースを読む限り、
  1. 目的が違法(田畑・牧場で無いところに施設している。アジサイの植えられていたところは農地とは思えない。
  2. 漏電遮断器がついていない事が明らかで違法
である。
重大事故なので、設置者などを実名で報道することが必要だと思う。


【平成2015年7月23日の報道】


  • 設置者は79歳男性
  • 通常、夜間のみ電源を入れるよう運用していたが、このときは切っていなかった。
  • 設置者は、漏電遮断器を付けていなかったのは自分のミスと述べているらしい。
  • 部品を購入して自作した設備で設営
  • 家庭用の100Vのコンセントから電源を取り、400Vに昇圧して通電していた様子。
  • パルス発生装置(1/3000秒通電して1秒停止する装置)は付いていない
  • 漏電遮断器も付いていない


事故の状況

  1. 被害者の1人が、電気柵に触れて断線し、川に電線が使った状態になった。
  2. 救助のため川に入った人も次々に感電した。


【ネット上での噂

  1. 電気柵を利用した狩猟だったのではないかと言う噂あり。静岡県西伊豆町では、害獣駆除として報奨金制度があり、鹿1頭駆除すると5,000円貰えるらしい。これを根拠に、こんな噂が流れている。
  2. ここで事故となった、電気柵の実態が明らかになるにつれ、害獣を防ぐ本来の電気柵ではなく、「電撃で近寄るものを殺傷する罠」に近い物ではないかと言われている。




獣害について】

鹿が増えすぎることに対しての対策として、オオカミの繁殖を推奨する人がいる。
日本オオカミ協会
賛同する。オオカミではなく、トラでもいいのでは?とも思うが・・・。

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