2012年7月2日月曜日

校正室の空調

校正刷りを行うための、校正室。
校正室は、温度・湿度の安定が非常に重要です。

オフセット印刷は、水と油の反発作用を利用して印刷を行います。
版の上に、親水部分と親油部分を作ります。
親水部分に水をつけます。その上から油性インキをつけます。
親水部分に水が適正についていれば、親油部分にのみインキが付きます。
これを、一旦、ゴム製の「ブランケット」に転写し、それから紙に転写します。
校正刷では、新水部分には水ローラーで水をつけたり、スポンジで水をつけたりします。
水を版の上に保つために、版を冷却して結露するギリギリの状態を保ちます。
一方で、インキの温度や硬さも、絵柄を作る上で大きく変動する要因になります。
室温と湿度を一定に保つ事が、品質を安定させる上で必須の条件になります。
特に、校正刷りはインキの量や、水の加減で色調が大きく変化します。
敢て、変化しやすい様に機械を作ってあります。
校正刷りは、校正オペレーターの操作で自在に色調を調整できなければならないという一面も有ります。
あくまでも、見本用の少数の印刷が目的なので、細かな調整を1枚ごとにやる必要があります。

冷房・暖房・加湿・除湿を行いながら、室内の温度・湿度を一定にしています。

一方で、洗浄剤やインキを多用するため、換気が必要です。
換気をするという事は、外気を取り込み、室内の空気を外に出すという事です。

温度・湿度を調整していない外気を取り込み、調整し直しムラなく一定の環境を作るためにはどうしたら良いのでしょう。

住宅で、高断熱・高気密の家は、冷暖房のコストを抑える事が出来ますが、一方で24時間換気システムで結露を防ぎ、シックハウス症候群を防ぐと言います。

熱交換装置を組み込んだ換気装置を使うと良いのではないかと思いますが、
それは一体どんな物なんだろう。どんな仕組みなのだろう。
費用はどのくらいかかるのだろう。


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