2012年7月19日木曜日

大印工組、胆管がん問題-「校正/一般」区別で報道機関に要請文


大阪印工組の要請文はたしかに、その通り。

平台校正と、オフセット印刷はまるで違うもの。
しかし、一般の人には区別は区別がつかないだろう。
分りやすく、報道するのも難しいと思うが・・・。

平台校正とは、印刷ではなくて版画(リトグラフ)のようなもの。
印刷用紙は、一枚づつ、手で印刷機にセットする。一枚づつ、インキの量を調整しながら刷る。
インキも、基本は手作業でヘラを使って、インキローラーにくっつける。
ローラーや、転写シート(ブランケット)は、ボロ布に洗浄剤を付けて、手で拭き取る。
同じ絵柄を印刷するのは、せいぜい5〜10枚程度。大量印刷は出来ない。
印刷見本用なので、少ない枚数を短時間で刷る。絵柄をどんどん変更する。絵柄を変更するたびに、ローラーと転写シートの拭き取り作業をやる。
いわゆる印刷機と、同じ印刷方式だが、機械の規模とかスピードが全く違う。

普通のオフセット印刷機とは、
枚葉印刷機と輪転機の2種類ある。
枚葉機は断裁してある四角い紙を積上げておいて、どんどん印刷機の中に通して行って猛スピードで印刷する。
インキはチューブから、インキローラーに補充される。
輪転機はロールペーパーを使って、更に高速で大量に印刷する。
機械の洗浄は同じ絵柄を刷っている内はやらないが、同じ絵柄を大量に長時間に渡って印刷するので、洗浄の回数は少ない。

校正と一般印刷機の違いは、こんな感じかなあと思うが、本物を見ないと分らないと思う。

大印工組、胆管がん問題-「校正/一般」区別で報道機関に要請文

2012年7月19日
大阪府印刷工業組合(吉田忠次理事長)は、大阪の校正印刷会社が発端となった胆管がん発症問題について、一般社会において「校正印刷会社」と「一般印刷会社」の区別は付かず、すべての印刷会社が同様の状況であるという間違った認識が広まっていることから、在阪報道機関に対してその区別や発端となった校正印刷会社の特殊な作業環境を考慮した報道を求める要請文を提出した。
吉田理事長は、「事実は事実として真摯に受け止め、対応していかなければならないが、しかし報道による影響が印刷従事者およびその家族はもとより、一般市民にまで大きく及んでおり、さらには印刷業界に対するイメージは大きく損なわれ、雇用問題にも発展している」とし、今回の報道機関への要請文提出を決めた。
大印工組では、予防的観点から「有機溶剤の分類と規則および有機溶剤中毒予防対策」についての文書を全組合員に発信し、注意喚起を行うとともに、セミナー開催や健康診断での血液検査項目の追加に取り組むことを決め、不安解消に努めていく考え。
セミナー(大阪会場)の概要は次の通り。
▽主催=(社)日本印刷産業連合会/労働衛生協議会
▽日時=8月1日(水)午後3時〜6時15分
▽会場=太閤園 別館ガーデンホール
▽テーマ=「印刷事業所における労働安全衛生対策セミナー」〜化学物質による健康障害防止対策について〜

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