2013年6月16日日曜日

タイムスクープハンター「公事師 金を取り戻せ!」ネタバレ

タイムスクープハンター「公事師 金を取り戻せ!」ネタバレです。

今回は公事師(金銭問題解決のプロフェッショナル)の取材。

公事師は、訴訟や裁判のために地方からきた人が宿泊する公事宿に常駐して、
書類を作ったり、法廷への付きそうなど、訴訟人を支援する。
民事的争いをの解決に活躍した弁護士のことである。

江戸時代の裁判は、吟味筋=刑事裁判と、公事出入筋=民事裁判に分かれていた。

1701年(元禄14年)5月3日 江戸 田丸屋が舞台
田丸屋の主人は勘三郎。手代の人と公事宿を営んでいるが人手不足で、新入りを採用。
新入りの正吉は、駿河のうまれ、境騒動を公事師が納めたのを体験したのが、公事師を目指したきっかけ。
地方を跨ぐ訴訟は、江戸の評定所で裁判をする。

評定所の前では行列
江戸時代のある年の訴訟件数47000軒内、33037軒が金銭問題だったとか。

常陸の国の百姓、長次とその妻
50両を貸したが戻ってこなくなった。
もう、長い事宿泊して判決を待っている。

公事三年といわれ、とにかく時間が掛かる。

お奉行からの差紙(評定所への呼び出し)が届き、
長治ら夫婦の代わりに、公事師である勘三郎と正吉が白州へ行く。
50両の返済命令が出て勝訴。
公事師(勘三郎)は返済を受取る。(50両)
ところが、勘三郎は、証文を写し取って、50両の返済命令を5両に書き換える。
そして、宿に戻ると、勘三郎は訴訟人の夫婦に5両を渡す。
自分が頑張ったから、5両帰って来たと説明。(45両は勘三郎の懐に入る。)
正吉は一部始終を見て、勘三郎に抗議する。
勘三郎が言うには、当然の礼金をもらったまで。(宿泊費・手数料は正規の額は取っているが、それでは足りない。)勘三郎から、これが当たり前と言われて、正吉はショック。

翌日、正吉は留守番中に、公事宿田丸屋の帳簿を調査。
悪徳公事師田丸屋の裏帳簿を発見。

そこで、長次夫婦が帰ろうとして、正吉に声を掛ける。
「5両しか戻らなかったから、宿賃をまけてくれ」と泣きつかれて、
逆に正吉は、いたたまれなくなり、勘三郎が証文を書き換え、45両をだまし取ったと、謝罪してしまう。
こうなったら、何とか勘三郎から金を取り戻すしかない。
駕篭訴をしよう。(駕篭訴は原則違法)

そのとき、勘三郎が宿に戻って来た。
とっさに、裏帳簿を盗んで、夫婦を正吉の部屋にかくまう。
そして仮病を使って勘三郎から逃れ、正吉は自室に閉じこもる。

正吉の部屋で、訴状を作る。
宿の手代が薬を持ってくるが、やり過ごす。
訴状が完成。
玄関から出る訳に行かないので、格子を破って脱出する事に。
正吉と奥さんで訴状を提出に行き、正吉の代わりに旦那さん(長次)が、布団で寝込んで誤摩化す作戦。
正吉と奥さんは、勘定奉行の屋敷へ行き、直訴。訴状は受理された。
通常は、受け付けられないが、内容が内容だけに受け付けられた。

公事宿に戻ると、正吉の部屋に長次が居ない。
長次は小便が辛抱できず、部屋を抜け出し、勘三郎に見つかって、全部しゃべっていた。
勘三郎は戻って来た正吉に怒鳴り散らす。
無知な百姓から金を巻き上げるのが当たり前だとばかりに、声を荒立てる。
その罵声を聞いた、他の宿泊客が、怒ってやって来て、勘三郎を取り囲む。
その隙に正吉と長次夫妻は脱出。
10日間、野宿をして判決を持つ。
判決の結果は、「勝訴」全額返済の判決。
悪徳公事師は不正を暴かれた。

長治夫婦は常陸の国へ向けて帰路につく。
正吉はそれを見送り、沢村に対して、自分は江戸に残るという。
正吉は公事師の中では有名人となってしまったが、
江戸に残って、公事師としての使命を果たす決意。
正吉はその後、公事師たちの嫌がらせを受けながらも、
客の信頼を得て、自分の公事宿を開設したという。

「馬喰町 人の喧嘩で 蔵を建て」という川柳があるくらい、
公事師は、人の訴訟で金儲けをしていた。

今回は、冒頭の沢村の話し方が少し変だった。
あと、勘三郎の髪型が特徴的。




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